「数字を100まで数えられる」のは小さな子どもにとって嬉しいことで自信につながりますよね。
今回は子どもさんが数字に興味が出てきたら読んでほしい縦長のおもしろい絵本を紹介します。
「100かいだてのいえ」です。

- 数字を題材にした絵本が読みたい
- 細かな絵が好き
- ページの多い絵本がいい
- ワクワクする結末が好き
- 大きい絵本が好き
- 遊び心がほしい
人気の絵本でシリーズ化されています。ワクワクするお話が好きな子どもさんに、また子どもに数字を覚えてほしいと思う親御さんにもおすすめです。
100かいだてのいえシリーズの特徴

普通の絵本よりは大きめのサイズです。色々な生き物たちと出会いながら100階まで進む、ワクワクするストーリーです!
- 対象年齢3歳くらいから
- 絵が細かくて丁寧に書かれている
- 数字で困っていた娘さんから生まれた絵本
- 116センチのビッグサイズがある
- 100までの数字が10ごとに出てくる
❶対象年齢は3歳くらいから
3歳には少し長めで100まで数えていくのは難しいです。でも数字がそんなにわからなくても大丈夫!
数字の他にも見るところはたくさんあり、間違い探しのような感覚でも読むことができます。アーティストさんが作った絵本なので、細部まで絵にこだわりがあります。
毎ページ数字が出てくるので自然と数字にも興味が湧くと思います。
❷絵が細かくて丁寧に書かれている
1ページごとに生き物たちの楽しい暮らしが描かれているので、じっくり見ていくと読むのに時間がかかります。
それぞれのフロアで装飾が違ったりして見ると面白いです。設定がとても細かいと感じます。

どうやら元々は読み聞かせを想定した絵本ではなかったようです。
❸数字で困っていた娘さんから生まれた絵本
作者は岩井俊雄さん。メディアアートというコンピュータを利用したアート作品のほか、三鷹の森ジブリ美術館の映像装置など様々な活躍をされています。
そんな彼が娘さんとのお家での遊びを本にした「いわいさんちへようこそ」というものがあります。


この本がキッカケで出版社が絵本制作を提案した事から100かいだてのいえは生まれました。
100かいだてのいえで数字を題材にしたのは、小学生だった娘さんが数字につまづいていたのを見て思いついたからです。
困っている子どもを親なら何とかしてあげたい気持ちがわかりますよね。娘さんへの愛情を感じるエピソードです。
❹116センチのビッグブックがある


116センチの子どもの身長くらい大きい絵本があります。
116センチと言えば年長さんくらいの身長になると思います。子どもたちのテンションが上がるのが目に浮かびますね!



ビッグサイズの絵本は自立します。図書館で探してみてください!
逆に持ち運び便利なミニブックもあります。サイズ展開がさまざまあるのも面白いですね!


❺100までの数字が10ごとに出てくる


毎ページ必ず数字が出てきます。1階から10階、11階から20階…のように10ごとに増えていきます。数字が全て可愛く装飾されているので飽きる事なく楽しめます。



数字に興味を持てるキッカケになりました。
「100かいだてのいえ」シリーズ6作品のあらすじ紹介


- シリーズは全部で6作品、1作品で完結
- 下から上へ100階まで登るお話
- 上から下へ100階まで降りるお話
絵本によってめくる場所が違います。上へ登る絵本は下から上に読み進めます。



絵本を縦に開く事があまりないので初めは少し戸惑いました!


シリーズは全部で6作品、1作品で完結
全部で6作品あります。主人公は毎回違い、1作品で完結するのでどれから読んでも大丈夫です。
100階まで登るお話のあらすじ紹介
とても高いところへ登る作品です。それぞれどんなラストか想像しながら読みました。
- 100かいだてのいえ
- そらの100かいだてのいえ
- もりの100かいだてのいえ
①100かいだてのいえ


主人公は星を見ることが好きなトチくん。ある日、100階に住むだれかから「遊びにきてね」とお手紙が届きます。
地図を目当てにたどり着いたのは、10階ごとに違う生き物が住んでいる不思議な「100かいだてのいえ」。果たしてお手紙をくれたのは誰なんでしょうか?ラストはトチくんが大好きな美しい景色が広がっています。



シリーズはじめての作品です。
②そらの100かいだてのいえ


主人公はシジュウガラのツピくんという鳥です。寒い冬の日、お腹を空かせたツピくんはひまわり種を持って花を咲かせる場所を探しに空に飛び立ちます。
冬にひまわりの花を咲かすために住人たちが協力してくれます。生き物ではない住人が登場します。



種を植えてお花が咲くまでを表現した面白いお話です。
③もりの100かいだてのいえ


主人公はオトちゃんというハープを演奏していた女の子です。不思議な音のなる花を辿って森の奥に行くと、そこには大きな木で出来た「100かいだてのいえ」がありました。
1階にはクマさんがいて「今日は100階で演奏会があるよ」と教えてくれました。どんな演奏会が行われるのか、様々な楽器を持った森の音楽家たちに出会えます。



楽器も覚えられるので音楽に興味がある子どもさんは喜ぶと思います。
100階まで降りるお話のあらすじ紹介
100階まで降りる作品です。地面の中、海の中など登る時とはまた違うお話が広がっています。
- ちか100かいだてのいえ
- うみの100かいだてのいえ
- ぬまの100かいだてのいえ
①ちか100かいだてのいえ


主人公はお風呂が好きな女の子のクゥちゃんです。ある日お風呂に入っていると誰かが突然、地下100階であるパーティーに誘ってくれました。
誘ってくれたのは一体誰でしょう?地下ってどうなっているのかなと言う子どもの好奇心をくすぐる作品です。



シリーズ2作目です。地面の下に広がる世界にワクワクします。
②うみの100かいだてのいえ


主人公はお人形のテンちゃんです。こちらはお人形ならではのストーリーです。船に乗っていた女の子が、お人形のテンちゃんを海に落としてしまいます。
海の中でお洋服も靴も髪の毛も無くしてしまったテンちゃんは、着る物を探して「100かいだてのいえ」を探索します。テンちゃんが元々身につけていた物と、うみのいえの住人たちが持っている物を交換していきます。



最後にテンちゃんはどんな姿になるのか楽しみながら読みました。
③ぬまの100かいだてのいえ


2024年に発売されたシリーズ最新作です。
主人公は優しくて勇気がある、大きなオタマジャクシのウズくん。ウズくんは他のオタマジャクシとは少し違うようです。
ある日、山のてっぺんにある「まんげついわ」が沼に落ちてきてました。岩を何とかするためにウズくんは沼の底に行きます。岩を取り除く事はできるのか?そして冒険の中で、ウズくんの本当の正体が明かされます。



オタマジャクシじゃないんだ!とびっくりしました。
「100かいだてのいえ」どれが1番おもしろい?選び方は?
我が家は娘と全ての作品を読んでみました。どれもおもしろいので「どれが1番?」と聞かれると悩みます。
- ストーリーは1番初めの作品がおもしろい!
- 女の子におすすめの作品 3選
- 表紙の生き物で選ぶのもおすすめ
ストーリーは1番初めの作品がおもしろい!


ある日誰かから手紙が届いて、入り口に導かれて最後は100かいだてのいえは消えてなくなります。



他のシリーズには100かいだてのいえが消える描写はありません。
まるでファンタジー映画のような構成で絵本の世界に引き込まれました。最後に主人公のトチ君もお手紙を書くのですがその手紙をどうやって届けるのか、その先に物語が続く終わり方です。
女の子におすすめの作品3選
女の子が主人公の作品です。
- もりの100かいだてのいえ
- ちか100かいだてのいえ
- うみの100かいだてのいえ
お風呂が大好きな女の子クゥちゃん。オトちゃんよりは年下に見えます。


ハープの演奏ができる女の子オトちゃん。おしゃれさんですね。


娘は上の2つの作品が1番好きです。やはり自分が女の子だからではないでしょうか?また、「うみの100かいだてのいえ」も女の子向きのお話なのでおすすめです。海の中だからなのか全体的にキラキラしています。


表紙の生き物で選ぶのもおすすめ


表紙の右側に出てくる生き物が描かれているので好きなものを選びます。偕成社HPで詳しく紹介してくれています。
100かいだてのいえシリーズの6作品あらすじ紹介、数字が好きになる絵本のまとめ
以上、数字が好きになる絵本100かいだてのいえシリーズを紹介させていただきました。
- 子どもに数字を覚えてほしいならおすすめ
- 100までの数字が覚えられる絵本
- シリーズ全6作品。
- 上に登るお話と下に降りるお話がある
- 対象年齢は3歳から
- 主人公は毎回変わる、一話完結
- 結末がワクワクするストーリー
- 10ごとに数字が出てくる
- 絵が細かく丁寧で見るのが楽しい
- 最後は一気に戻って来れる
- ストーリーの構成は1番初めの作品がおもしろい
- 女の子向けの作品がある
- 表紙に出てくる生き物が載っている


数字と楽しく仲良くなれる絵本です。絵本を何度も読んでいたら自然と100まで数えられると思います。
100まで数えられたらきっと、子どもたちは嬉しそうに自慢してくることでしょう。
最後まで読んでいただきありがとうございます。